三菱重工業は18日、伊藤栄作常務執行役員（61）が来年4月1日付で社長に昇格する人事を発表した。泉沢清次社長（67）は代表権のない会長となる。技術開発出身のトップ起用で、脱炭素に対応したエネルギー転換など成長分野に注力する。
伊藤氏は1987年の入社。主力事業である発電用のガスタービン事業の研究に多く携わり、最高技術責任者（CTO）も務めてきた。デジタル化やAI（人工知能）化に対応する部署も率いた。この日の記者会見で伊藤氏は「技術では他社に負けないようにスピード感をもって開発を進めていきたい」と述べた。
泉沢氏は2019年に社長に…
